全養協公開講座

今日は全養協(全国日本語教師養成協議会)さんの公開講座「日本語教育推進法と“公認日本語教師”~国内外でさらに広がる日本語教育の可能性~」に参加してきました。

会場は高田馬場の東京富士大学。日テレの『ザ!鉄腕!DASH!!』で「新宿ダッシュ」のベース基地が屋上にある大学ですね。今日の講座は二上講堂というところでしたが、ここは机があって、とても便利でした。

東京富士大学
残念ながら「新宿ダッシュ」のベース基地は見られませんでした。
東京富士大学二上講堂
机があってメモ等とりやすいです。

講座の内容は第一部が「公認日本語教師」(仮称)、第二部は日本語教育推進法、第三部が海外日本語教育事情と日本語基礎テスト(JFT-Basic)のお話でした。

「公認日本語教師」(仮称)については「決まっていることはまだあまりないんだな」というのが正直な感想。そういえば、昨年末に行われたパブリックコメントの内容が丁度公開されたところです。⇒ 「日本語教育能力の判定に関する報告(案)」に対する国民からの意見募集の結果の概要(pdf)

会場から、二つの質問をされた方がいらっしゃいました。一つは「現在、日本語教師の資質・能力を証明する資格はない」というが、国家資格ではないとはいえ「日本語教育能力検定試験」が長年行われているのに、新たに資格を作る意図は何か、既存の試験との関係はどう考えているのかという質問。もう一つは、日本語学習者の多様化への対応という課題があるなか、逆に統一の「日本語教師」資格を作るというのは逆行しているのではないかという質問。どちらも、重要な質問だと思ったのだけど、文化庁の担当者の方にはあまり響いていなかったようなのが残念。

第三部の 海外日本語教育事情と日本語基礎テスト(JFT-Basic) については、ちょうど月曜日の「日本語教育事情」で話すところなので、今日学んだ内容を配布資料に反映させたいと思います。

公認日本語教師

日本語教師の国家資格化について検討している、文化庁文化審議会国語分科会からパブコメの募集がでました。⇒「日本語教育能力の判定に関する報告(案)」についての意見募集の実施について

現役日本語教師の皆さんはもちろん、現在日本語教師養成講座に通っている皆さんも、どしどし意見を寄せて、日本語教育関係者が関心を寄せていることを数で示しましょう。私も何か意見を出したいと思います。受け付けは12月13日までです。