在留資格取り消し1,210件(2020年)

出入国在留管理庁から2020年の在留資格取り消し件数が発表されました。この発表によれば、在留資格の取消しを行った件数は1,210件で,2019年より217件(21.9%)増加過去最多。⇒出入国在留管理庁:令和2年の「在留資格取消件数」について

『入管法判例分析』

弁護士の山脇康嗣先生の『入管法判例分析』日本加除出版(2013)を読了しました。

ずっと、何か調べたいことがある時の参考資料として使っていましたが、少し時間が出来たので、最初から終わりまで読み通してみました。読み通すことで、改めて気付くことも多く、勉強になりました。次は、これもときどき調べものに使っていた、同じく山脇先生の『新版 入管法の実務』新日本法規出版(2017)を読み通してみようと思います。

「日本語教育事情」参考文献

講義を担当している日本語教師養成講座の「日本語教育事情」で、受講者の方に配布する参考文献の一覧をブログ『しょうちゃん堂読書日記』にまとめました。⇒『しょうちゃん堂読書日記』2020年2月16日

昨年「日本語教育の夏フェス」で講師をやらせていただいた際も、 「推薦図書」としてお勧めさせていただきましたが、 浅川晃広さんの『知っておきたい入管法 増える外国人と共生できるか』(平凡社新書) と望月優大さんの『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』(講談社現代新書) は本当にお勧めです。

あと、『しょうちゃん堂読書日記』の方には載せていませんでしたが、『OPIによる会話能力の評価 ―テスティング、教育、評価に生かす―』(凡人社)『日本語を教えるあなたに贈る応援マガジン 復刊 日本語』 も実際に配布する参考文献一覧には加えました。

入管法違反事件(2019年上半期)

法務省 出入国在留管理庁 が「令和元年上半期における入管法違反事件」数の速報値を発表しました。「令和元年上半期中に出入国管理及び難民認定法違反により退去強制手続を執った外国人は、9,012人」「そのうち,不法就労事実が認められた者は、5,857人」「令和元年上半期中に退去強制令書により送還された者は、4,417人」でした。詳細はこちら。⇒令和元年上半期における入管法違反事件について(速報値)

日本語教育の夏フェス2019

昨日はこまつなの会(ことばと学びでつながるなかまの会)さん主催の「日本語教育の夏フェス2019」で、午後のワークショップの一つ「変わりゆく入管政策―日本語教育者が知っておきたい改正入管法の見方―」で講師を務めさせていただきました。

事前にいただいたご連絡では定員50名のところ、59名のお申し込みがあったとのこと。 最終的な出席者数は確認していませんが、 大勢の方にお越しいただきました。皆さん、熱心にお話を聞いていただき、ついついしゃべりすぎてしまい、最後の質疑応答の時間を十分にとることができず、申し訳ありませんでした。

会場には凡人社さんもいらっしゃっていて、各ワークショップ担当者の著書や推薦書の販売もされていました。私は以下の3冊と6日に発売された『日本語』を推薦図書に挙げさせていただきました。 『日本語』 は、すぐに売り切れてしまったようです。やはり、「業界誌」の復活を待ち望んでいらっしゃる方が多いようです。

特に浅川晃広さんの『知っておきたい入管法 増える外国人と共生できるか』(平凡社新書)は本当にお勧めです。昨日、購入できなかった方も、もし機会がございましたら、是非ご一読ください。

夜の懇親会では、ワークショップをご受講いただいた日本大学のH先生、早稲田大学のT先生といろいろお話させていただき、とても勉強になりました。H先生、T先生、ありがとうございました。

そして、このような貴重な経験の場を与えてくださった、こまつなの会の皆さん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

復刊『日本語』発売!

アルク創立50周年記念で雑誌『日本語』が1号限りですが復刊しました。

休刊前の『月刊日本語』で在留資格に関する連載をさせていただいたこともあり、今回も「編集協力」という形で参加させていただきました。

『日本語教師が知っておきたい「外国人受け入れ」最新動向』という特集の法律面での校正をさせていただき、『「日本で働きたい!」をどう実現に導くか~働く外国人への日本語教育~』という記事で取材を受け、また『今、日本語教師に求められること』というコーナーににメッセージを寄せさせていただきました。

日本語教育に携わる皆さん、これから日本語教師を目指される皆さん、是非、手に取ってご覧ください。

浅川 晃広『知っておきたい入管法』(平凡社新書)

浅川 晃広『知っておきたい入管法』(平凡社新書)を読了。

9月7日にワークショップ「変わりゆく入管政策―日本語教育者が知っておきたい改正入管法の見方―」の講師をさせていただく「日本語教育の夏フェス2019」で以下の三冊を「お勧め本」にさせていただきました。

知っておきたい入管法』 については、「何かお勧めの本はありますか」と聞かれて、いろいろ検索していて偶然見つけて、ざっと見た感じ良さそうだったのでお勧めしたのですが、読んでみて本当にお勧めです。

今後、講師をさせていただいている日本語教師養成講座の「日本語教育事情」の授業でも「推薦図書」として一押しでいきたいと思います。

2018年「在留資格取消件数」(法務省)

法務省「平成30年の「在留資格取消件数」について」(2019.8.21)
 2018年に在留資格の取消しを行った件数は832件で,前年に比べ447件(116.1%)増加となり過去最多
 ⇒【関連法令】 出入国管理及び難民認定法第22条の4第1項 

【報道】

日本語教育の夏フェス2019

日本語教育関係者の勉強会のこまつなの会(ことばと学びでつながるなかまの会)さんが主催するイベント「日本語教育の夏フェス2019」で、ワークショップ「変わりゆく入管政策―日本語教育者が知っておきたい改正入管法の見方―」の講師を担当させていただくことになりました。

  • 日時:2019年9月7日(土) 10:30 – 17:00
  • 開場:早稲田大学早稲田キャンパス​
  • ​参加費:3000円
【プログラム】
◆10:30~12:00 講演:清水崇文氏(上智大学)日常会話」のためのコミュニケーション能力を育てる―学習者が日本語で適切に意図を伝えられるようになるために― 

◆​13:30~15:00 ワークショップ1
(1)変わりゆく入管政策―日本語教育者が知っておきたい改正入管法の見方―
    講師 小松原祥一氏(東京ビザ申請サポート 行政書士 小松原事務所)
(2)ライティング評価における「構成」を考える―フローチャートを活用して―
    講師 田中真理氏(名古屋外国語大学)、坪根由香里氏
(3)はじめよう、授業でディベート
    講師 内藤真理子氏(神田外語大学)
(4)そもそも論から考える教育とICT―授業に取り入れるために―
    講師 藤本かおる氏(武蔵野大学)

◆​15:30~17:00 ワークショップ2
(1)コーパスからのデータを授業に生かすには
    講師 中俣尚己氏(京都教育大学)
(2)非漢字系学習者を対象にした漢字指導―多様な活動で楽しさを―
    講師 濱川祐紀代氏(目白大学)
(3)映像メディアを授業に取り入れるときの留意点を考えよう!
    講師 保坂敏子氏(日本大学)、高橋薫氏(早稲田大学)
(4)言語習得につなげる聴解指導―大規模テストでは測れない聴解能力に注目して―
    講師 横山紀子氏(昭和女子大学)

私が担当するワークショップ「変わりゆく入管政策―日本語教育者が知っておきたい改正入管法の見方―」は13:30~15:30です。はじめに基本的な「視点」についてお話したあと、できるだけ皆さんのご質問にお答えしながら、参加者の皆さんで情報を共有できるような場にしたいと思います。ご興味ございましたら、是非、ご参加ください。

お申し込みはこまつなの会さんのHPからお願い致します。⇒お申し込み